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楯野川がもっとわかる虎の巻

初回の第一巻は酒銘の由来、庄内地方の気候風土、受賞歴をご紹介いたします。

第一巻「酒銘の由来、庄内地方の気候風土、受賞歴」

初代

酒銘「楯野川」命名の由来

1832年(天保三年)、山と海に囲まれた自然の豊かな庄内に上杉藩家臣が訪れた際、庄内平野の広大さと水質の良さに驚かれ、初代平四郎に酒造りを薦めました。そのため、平四郎は近くの神社にある大きな木の根本から湧き出る水で酒を造っては、来客のおりに酒を振る舞いました。この酒が大変評判となり、来る人来る人に酒屋を営むように薦められ、1854年(安政元年)に正式に酒造業を開始しました。

そして、1855年(安政二年)、荘内藩藩主酒井公が当佐藤家を訪れた際、酒を献上したところ大変喜ばれ、蔵がある土地に楯(城や砦を「楯」と呼ぶ。現在は山楯城跡公園)があり、楯山と呼ばれていたことから、酒銘を「楯野川(たてのかわ)」とするように酒井公から命名して頂きました。ちなみに、「楯野川」という川が有るのですか?というご質問をよく受けますが、残念ながら「楯野川」という川は実在しておりません。

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山形県庄内地方の気候風土

山形県内には約55の酒蔵(庄内地方には約20蔵)が点在し、その土地ならではの気候風土を生かした日本酒が製造されています。

楯の川酒造は日本海側の庄内地方酒田市に位置し、庄内平野を見渡す山々のふもとで、日本酒を醸しています。山形県の中でも海沿いの庄内地方は海流の影響から、冬でも氷点下になることは少なく、もろみの管理としては冷えすぎない丁度良い環境にあります。また、庄内地方は三方を鳥海山や月山、湯殿山などの山々に囲まれていることから、水質が極めて良好であることが特徴的です。そして何よりも、日本有数の穀倉地帯として稲作が古くから営まれてきました。そのため、人口30万人ほどのエリアに、約20社と酒蔵の数が非常に多く、全国を代表するお酒の産地として近年注目されております。なお、全国に酒と名のつく市は、酒田市だけです。

また、酒田は、古くは北前船の寄港地として栄え、戦後の農地改革までは日本一の地主だった本間家があったことで有名です。近年では、NHK連続テレビ小説及び映画の「おしん」や、アカデミー賞受賞の映画「おくりびと」の舞台として広く知られています。

受賞歴

  • 全国新酒鑑評会 金賞
  • 東北清酒鑑評会 優等賞(純米の部)
  • 燗酒コンテスト 金賞
  • Sake Blind Tasting Contest ニューヨーカーにお勧め日本酒2位
  • Golden Masu Awards Best in Show部門
  • ワイングラスでおいしい日本酒アワード部門 金賞
  • IWC(International Wine Challenge)純米吟醸酒・純米大吟醸酒の部 銀メダル、大会推奨酒
  • 全米日本酒歓評会 銀賞
  • SAKE COMPETITION 2014 純米大吟醸部門 上位入賞
  • 日本タイポグラフィ年鑑 入選