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六代目蔵元 佐藤淳平 私の履歴書

子宝リキュールの始まり(楯野川新聞 2014年3月17日号より)

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いつもありがとうございます。

楯の川酒造 六代目の佐藤淳平です。

中々思うような販売にはならなかった粕取り焼酎。焼酎製造を開始するにあたり酒粕の糖化装置や蒸留器など設備投資を行った関係で、もう後には引けない状況となっておりました。「何とかしなければいけない」「まずいな・・・・」そう思い考えたのが、粕取り焼酎を使用した「梅酒」の製造でした。

当時のことを振り返ると、丁度、梅酒が市場で注目されはじめて3年くらい経過している時期で、タイミングとしては決して早いとも言えなかったのですが、東北や山形県内の蔵元さんでは製造しているところが少ない状況でした。弊社の場合、特に梅酒ブームに乗ろうと思って始めた訳でもなく、規格外の酒米と酒粕の有効利用から始めた粕取り焼酎を何とかしようと思ってスタートした訳です。

今思うと非常に不純な動機でリキュールをスタートさせてしまったと反省しておりますが、日本酒の蔵元の一番の課題である「夏場の仕事と蔵の稼働率」を改善しながら、焼酎の二次利用ができるのではないかと思い梅酒製造に踏み切りました。

「焼酎と同じようにうまくいかない可能性もあるし・・・・」
「でもチャレンジしてみようか、タンク1本だけ」

こんな葛藤の中、リキュールの免許を取得し、梅酒を漬け込んだのが「子宝リキュール」の始まりでした。
そして、その3か月後「子宝 梅酒」を発売。日本酒とは違う新しいマーケットの存在に気付き、今思うと非常に大きな一歩でした。

※写真は梅酒の梅の実の引き揚げ作業中の様子。甘酸っぱい香りが蔵内に充満します。

六代目蔵元 佐藤淳平