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楯野川がもっとわかる虎の巻

第二巻は全量純米大吟醸の狙いをご紹介いたします。

第二巻「全量純米大吟醸の狙い」

グラフ

純米大吟醸に特化した理由

近年、日本酒を取り巻く市場は大きく変化しています。右グラフ図の通り、過去20 年の清酒全体のピーク時から半減しておりますが、特定名称酒の比率は年々拡大しています。そんな市場環境の中、弊社は、他の蔵元との違いを明確に打ち出すために、2010年より純米大吟醸のみの製造にシフトしました。醸造アルコールを添加したお酒を否定するのではなく、米と米麹と水のみで造る本当に美味しい純米大吟醸を追求していきたいと考えた結果です。特化した理由は大きく以下の2点です。

1.分かりやすさ:
特定名称酒は原材料や精米歩合、製造方法によって「本醸造・純米、吟醸・大吟醸」等8種類のカテゴリーに分類されていますが、このカテゴリーが非常に分かりにくく、日本酒を難しく感じさせている原因の一つです。これから日本酒を飲もうとしている日本人は勿論、海外の人でも理解できるように、分かりやすく日本酒を伝えたいと思いました。そこで、純米大吟醸カテゴリーに特化することで、シンプルさを訴求し、より多くの人に気軽に日本酒を楽しんで頂きたいと考えました。さらに、季節感や蔵の臨場感が感じられるような商品群で、様々なバリエーションの純米大吟醸をご提案しています。

2.品質重視:
日本酒の最高カテゴリーである純米大吟醸に特化し、今後100年以上、品質重視・本物志向で進んでいこうという蔵の方針を明確に打ち出しました。本醸造や純米酒なども可能性があるカテゴリーだと思いますが、全量純米大吟醸製造に選択と集中をすることで、より品質の向上を目指せると考え、決断をいたしました。

分かりやすさと品質重視に注力することで、日本酒に親しみを持てる人を一人でも増やし、市場の拡大に貢献したいと考えております。

TATENOKAWA 100年ビジョン
~世界を代表するSake TATENOKAWAを目指して~

戦後7000社ほどあったと言われている日本酒の蔵元。昭和50年代をピークに日本酒の需要が減るとともに蔵の数も減り続けております。2014年現在、実際に醸造を行っている蔵元は1300社ほどと言われています。この厳しい状況を打開し、日本の伝統文化「日本酒」の素晴らしさを国内外に人に発信し伝えてゆきたい。日本食の普及とともに、日本酒が世界の人々に認められ、世界中の人々を魅了するようなSakeになるよう楯の川酒造は邁進して参ります。

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  • 日本酒の美味しさで人々を幸せに
  • 上質で愛される酒造り
  • 2030年 世界を代表するSake 「TATENOKAWA」に
  • 社員の成長により、100年以上成長し続ける会社に
  • 2110年 世界中の高級日本食レストランで提供される日本酒に

日本酒「楯野川」が目指す酒質

楯野川は定番商品、季節商品、限定商品を含め十数種類の商品がございますが、共通する味わいの方針は「香りと旨みがあり、綺麗な日本酒」になります。今回ご紹介した純米大吟醸に特化した理由と今後なりたい姿と合わせて、ご理解いただけると幸いです。